一般的に売られている洗剤には様々な種類がありますが、家庭で使われている洗剤のほとんどは合成洗剤と呼ばれているものになります。
合成洗剤とは、界面活性剤(洗剤)を含んだもので、それぞれ酸性、中性、アルカリ性の洗浄助剤が加えられたものになります。
普段家庭で使用している洗剤はどんな性質なのでしょうか。液性については、必ず洗剤の表示ラベルに記載されていますので、気になる方は確認してみてください。
そして、洗剤に性質があるように、汚れにも性質があり、同じように酸性からアルカリ性まであります。汚れを落とすには、汚れと対になる性質の洗剤が有効です。
性質を大きく分けると5種類ありますので、それぞれの特徴に関して紹介していきます。
pHって何?酸性、中性、アルカリ性の定義
酸性、アルカリ性には、強いとか弱いとかという強弱があります。この酸性、アルカリ性の強さを表すのに、pH(ピーエッチ)と呼ばれる数値が使われています。
pHは酸性からアルカリ性の間に0~14の目盛りをつけて、酸、アルカリの度合いをその目盛りの数字で表すもので、 pH7を中性としそれ未満を酸性それより大きければアルカリ性としています。 値が小さければ小さいほど酸性の性質が強く、逆に値が大きければ大きいほどアルカリ性の性質が強いことになります。
まとめると以下のようになります。
- 酸性 pH3.0未満
- 弱酸性 pH3.0以上6.0未満
- 中性 pH6.0以上8.0以下
- 弱アルカリ性 pH8.0を超えて11.0以下
- アルカリ性 pH11.0を超えるもの
酸性洗剤
酸性洗剤は、トイレ用として使われることが多いですが、その他にもお風呂やキッチンシンクに対する洗剤としても使われています。
アルカリ性の性質が強い頑固な水アカやトイレにこびり付いた尿石に対して非常に有効です。ただし、素材を傷めてしまうこともあるため、使用には注意が必要です。
下記のようなものが売られています。
弱酸性洗剤
弱酸性洗剤は、湯アカや脂肪分などを落とす効果があり、お風呂の洗剤として使用されているケースが多いです。人の肌も弱酸性のため、洗剤だけでなくシャンプーやハンドソープなども弱酸性のものが多く売られています。
例えば以下のようなものがあります。
中性洗剤は、家庭用洗剤としては一番使われています。液体の中に入っている界面活性剤の力によって汚れを落とすものがほとんどです。素材を傷める心配が少ないので、ほとんどの素材に安心して使用することができます。食器用洗剤や洗濯用洗剤などにも使用されています。
弱アルカリ性洗剤
弱アルカリ性洗剤は、手アカなどの軽い油汚れ(酸性の汚れ)に効果的です。家具やフローリングなど、日常生活による汚れを取るための洗剤として使われています。使用する箇所によっては、薄めて使う場合もありますので、注意事項をしっかり確認しておきましょう。
アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤は、ガスコンロなどに付いてしまった頑固な油汚れやたんぱく質の汚れを落とすのに有効です。カビキラーなどのカビ取り洗剤なんかも性質としてはアルカリ性の洗剤です。
頑固な汚れを落とすのに有効ですが、たんぱく質を落とす効果があるため、直接触れてしまうと人にも悪影響を及ぼしてしまいますので取り扱いには注意しましょう。
このように、洗剤は汚れを浮かせてから取り除く役割を持つ界面活性剤と汚れを柔らかくして取り除きやすくする液性とで作られています。液性によって使う用途が異なっていますので、特徴を把握することで掃除を効率的に出来るようになります。
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